[anime]ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

色々と思いついた瑣末な事を書いておく。もちろんネタバレ上等だ。


・第9使途を目視で確認
3号機が山並みを歩いてくるシーンは、tv版の狭いフレーミングの方が、
ベタっとして超望遠っぽくて良かったなぁ。
TVの、あの計測値で確認された使途が、山並みからユラっと現れて、初めて肉眼でかつての味方と確認された事の、悲鳴にも似た驚愕の声がいい感じだったのに、ちょっと残念。

綾波レイ豹変
こんなにも愛の人だったのか、綾波レイ? 自分の存在意義を見いだす(例:エヴァに乗るのは絆だから、それしか無いから)のに一杯一杯だった綾波レイは、破ではシンジとゲンドウの為に食事会を催すまでに!!
「碇君が、もうエヴァに乗らなくてもいいように・・・」なかなか言えるもんじゃないよ。
愛は偉大だし、何故か母は強い。

・クラクラする程の悲劇的な展開
もちろん三号機&お食事会事件の事。一般のドラマには当然これ位のドラマがあるのが普通なんだが、何故か(TVシリーズだから?)エヴァではそこまで惨い事になっていなかったような気がする。
せっかくの食事会、せっかくのアスカの!気遣い!、せっかくの親子の邂逅のチャンスが、全部ぶち壊しの3号機事件。
本当なら居心地悪いながらも暖かい料理を前にしてたかも知れない時間に、現実はモニター越しに「使途を倒せ!」「できないアスカが乗ってる!」「もういい!ダミーにやらせる!」という、クラクラするほど過酷な状況が展開される。
もうTVでぶつ切りになっていたんでは出来ない、うねるような悲劇的な展開は、さすが劇場版。
ここのプロットあったればこそ、映画にする意味があるというか・・・。

・TVを見てると、さらに面白い
トウジが妹の迎えに行ってたり、はずれクジを引いたりするのは、劇場版単体ではあまり意味をなさないカットで、
そのあと参号機に何が起こるか、知ってる観客に、違うキャストが用意されてる事に対してのサスペンスと悲劇性の味付けとしておもしろい。

・そして第10使途
このあとのシンジの行動がTVと劇場の最大の違いだと思うんだが、本当に人間がこんな風に変われたら、それは観客としてすごく励まされると思いますよ。 エヴァンゲリオンの、駄目な現実をさらけ出すような物語から、こうなれるかも知れない自分を提示する物語にシフトチェンジしていく様がびっくりですな。 でも、それって、盆百のいわゆる気持ちのいい(でもすぐ忘れられる)ストーリーへの回帰になっちゃわないのかね? このまま埋もれてしまうんだったら、あんまり意味が無いのかも。 この後の展開が楽しみだね。

エヴァのCGは万全じゃ無かった。
予告編みてわかるとおり、部分的に、CGでは無い方がいいような気がする。

・しかしエフェクトは今回も気持ちがいい。
メカエフェクト関係は、今回もまた気持ちいいぞ!