電波オデッセイ


http://www.so-net.ne.jp/SF-Online/no35_20000124/review_book-body.html#11


誰でも自分の居場所を探したり、自分がわからなくなったり、無闇と自分を責めるような気持ちになってしまったりすることがあろう。 あろう? あれよ。

そういうことが一切ない奴には、”だからおまえは駄目なのだ”と言っておこう。

で、だ。
そんなときに第三者的に、かつ紳士的に、利害関係からまずに、アドバイスをしてくれたり相談に乗ってくれたりする友人がいたらどんなに良いだろう? それが例え自分が作り出した妄想であったとしても。

具体的に言うとそういう話だ。

残念ながら俺が一番悩み苦しんでいたときには、一切そんなことは無く、オデッセイは現れず、だから今こうして施設にも入れられず、お母さん役の人とお父さん役の人がヒソヒソ話ながらボードに俺の言動を一字一句記入したりもせず、ここは東京のアパートの一室で、別に白い、出口の無い部屋だったりもしないわけですが。

この現実が幻でなければ。



まぁでも、若気の至り系のナニなアレを患ったことのある方には、ぜひ読んだ方がいいんじゃないというそういう本で、今日実家の書庫をひっくり返したけど、みつから無かったわ、あははは。
今現在も悩みが進行中の人にはお勧めしていいものかどうか。
えーとね、でも面白いよ。