亡国のイージス

あまりに薄くなった味を見るにつけ、こりゃあ原作ファンが見に行くもんじゃないかなという結論に達した。

映画と原作は別物として楽しみますとかいう大人は、肝の部分に修正ペンで赤線引きまくった検閲教科書みたいな映画版をどうやって楽しむのやら。

仮想敵国の名前が出てこない時点で、先制攻撃の是非とか9条の矛盾、自衛隊の存在なんかは片っ端から黒線が引かれていたんだろう。 亡国のイージスもなんで日本が亡国なのか語られてないしなぁ。弱虫ばっかりであるな、ほんとに。

映像化不能不能といわれる福井晴敏の小説だが、本当に映像化不可能なんではないのか?
少なくとも商業的には。

不可能なもんは不可能として、蓋をしてしまえば良いのに。