移動する魂

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

あーこれこれ、この自転車で稚内を目指す、この人の気持ちそのままですよ。
なんかね、主体的な旅行者というか、移動者というか。
なんかね、知ってるところと知ってるところが、突然繋がったような、その感じですよ。
自分のドアを開けて、その後ろに世界が繋がってて、自分がその全てを知ったかのような。
いままで公共の交通機関に運ばれてワープしていた途中経過が、
突然瑞々しい、”人の暮らす空間”として三次元の奥行きを持ち始めるっていうその感じ。

幼い日は自転車で、大人になってからは車がその役を果たし、そして一番はっきりとそのことに思い至ったのは、バイクの濃密な移動をしてからであった。

バイクは、自転車のような生の感性を引き連れて、車に一歩届かぬ程度の遠くに世界を押し広げる。

あー、なんで俺はバイク乗らなくなったんだろう・・・勿体ない事をしたな。


いや、車より怖かったからなんだけどさぁ。

とりあえずこの巻だけ読んだハチミツとクローバー、なんだか全然良くわからないものの、えらいストレートに来たので、記す。
だれか続巻を貸してくれ・・・。